千賀愛　SENGA Ai 准教授
北海道教育大学札幌校　特別支援教育専攻

【学位】
1998/03 学士（教育学）（東京学芸大学）　
2000/03 修士（教育学）（東京学芸大学）　
2003/03 博士（教育学）（東京学芸大学大学院連合学校教育研究科）　

【担当講義】
「特別支援教育基礎論」「倫理・人権C」「特別ニーズ教育史」「特別支援教育演習IE」「知的障害個別臨床IE」「知的障害臨床実習IE」「特別支援教育講読演習」ほか（学部） 　　「特別支援教育システム特論」「特別支援教育指導法」（大学院） 

【研究室のテーマ】

特別支援教育や特別ニーズ教育の理論と歴史を学び、批判的・創造的な知見を生み出す力を養う。どのような研究・調査であっても当事者の視点、対象地域に行って現地の特性や文脈をとらえ、テーマの本質をつかむ！

研究室の近くには専攻用のキッチンがあるので、4年生になると数名でご飯を作って1日演習室で過ごす姿も。卒業論文で一緒に苦労した仲間は、一生の宝物になるはずです。

【研究領域】
特別ニーズ教育学、障害児教育学、アメリカ特別学級史など

ドイツのインクルーシブ教育の学校調査

より詳しい研究業績（論文、発表テーマなど）はこちらをご覧下さい
http://kensoran.hokkyodai.ac.jp/huehp/KgApp?kyoinId=ymdeggggggs&keyword=

【その他の研究活動】
2012年4月～　日本発達障害学会編集委員会 編集委員
2020年4月～独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 特任研究員
　　　　　　インクルーシブ教育推進センター　国別調査　ドイツ班
2024年8月～2028年8月：日本特殊教育学会和文誌・英文誌編集委員

【過去の卒業論文のテーマ例】

①  学校における授業プログラム・教材開発
　（障害理解教育、家庭科の調理学習、消費者教育）

②高校における特別支援教育の訪問調査（岩手県の推進校、札幌市の定時制高校）

③特定地域の特別支援教育システムの調査、関係者へのインタビュー調査

　（北海道の訪問教育、岩見沢市の小学校または中学校、函館市の就学前の支援）
④教育史に関するテーマ（1920－30年代のイギリス、1950-60年代のイギリス、札幌市の特別学級史、児童福祉に関する地域比較史、石井亮一のキリスト教思想の形成と知的障害児教育・福祉、石井筆子の保母教員養成）

⑤障害者の権利保障
（労働権の侵害に関する裁判事例、法的アクセスおよびえん罪に関する判例検討）
⑥その他（不登校児が在籍するクラスの学級運営、学生ボランティアの経験と活用、インリアルアプローチによる子どもの変化、障害のある子どもが参加するダンス教育の日英比較）

卒業・修士論文の研究方法　例

①  質問紙調査法（アンケート調査）

②  聞き取り（インタビュー）調査

③  文献・資料調査（現地での史・資料収集、関係者へのヒアリング）　　

④  授業プログラムの開発と検証

【2024年度3年生ゼミの特徴】
前期はゼミ生６人が関心を持っている研究テーマについて論文や本を探して毎回2−３人が発表し、意見交流を行いました。一人で読むことが難しい学術論文でも、発表や意見交流を通じて理解が深まり、研究アプローチ、研究領域の動向について徐々に詳しくなっていきます。このような少人数のゼミは国立大学ならではの規模です。
札幌校の研究室ゼミは、それぞれ３人から７人で構成され、少人数の議論・学びを大切にしています。

後期から各人の興味関心のある分野について、毎週1本ずつ論文を読んで毎週報告してもらいます。
研究者や現職教員による研究論文、本などの先行研究の検討を行い、卒業論文のテーマに関する基礎的な知識・理解を得ること、そのなかで自分のテーマを考えていくプロセスを大事にしています。

4年次も実習期間以外は卒論について毎週報告することになります。

＜主な行事＞

4月新ゼミ生の歓迎会（ケーキとお茶の会）

8月に前期の打ち上げ（教採お疲れさま会）　

12月のクリスマス会（食事作り、プレゼント交換）

4年生：卒論打ち上げ（毎年2月）

＜過去の卒業生の進路例＞
特別支援学校の教員（北海道、東京都）、小学校（特別支援学級）の教員（札幌市）、一般企業（銀行、保険、家庭教師派遣、医薬品）、公務員（札幌市、岩見沢市）など。大学院（北海道教育大学、千葉大学、横浜国立大学）

教員採用２次試験の直前、はじめは「10分間は短くて何を言えば良いのか分からない」と言っていた4年生も、10分間の個人面接の練習を重ねるうちに、「10分間は何でも聞かれて、意外と長い」と気づく。どのような教員になりたいのか、子どもと接するときに大事にしたいことは何か、自分が教員になった時の姿を具体的に描いて答えることが大切です。
それと、声は大きく！気持ちで負けてはいけません。